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とりくみ Labor policy / Political action

「NCCU介護産業政策」を策定しました

2023年10月10日掲載

2023年9月、日本介護クラフトユニオン(NCCU)は介護産業に対する基本的な考え方を示した『NCCU介護産業政策 ~健全で明るい福祉社会のために~』を策定しました。
NCCU介護産業政策は、「介護従事者の処遇の改善」と「高齢者とその家族が安心して暮らせる社会の実現」を目的の第一義とし、その目的を達成するための介護産業の健全な発展とサービスの質の向上に関わる具体的政策を掲げたものです。
NCCUは介護産業の更なる発展と働く者の幸せのため、この『NCCU介護産業政策』の実現に取り組んでいきます。

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■介護産業政策の立案にあたって(「NCCU介護産業政策」より抜粋)
2000年4月に介護保険制度が施行されてから、今年で23年が経過した。その間、介護総費用額は膨らみ続け、介護保険料の著しい引き上げも含め大きく変化してきている。さらに認知症患者や高齢者単独世帯、高齢者夫婦のみ世帯の増加への対応等、喫緊の課題も山積している。
政府は、こうしたいくつもの課題への対応として、「地域包括ケアシステム」の構築を2025年を目途に進めている。さらにその先、高齢者人口がピークとなる2040年を見据えた施策も議論されている。
介護事業は、介護保険制度の導入当時から高齢者の増加が確実に見込まれ、成長産業として位置づけられてきた。一方で、国の制度の下で事業を展開する介護事業者は介護保険制度の改正・介護報酬の改定に大きな影響を受け、その内容によっては、経営者のマネジメント能力を超え、事業の存続すら危うくなり、結果として介護従事者の処遇が悪化することさえある。
成長産業とされる介護事業ではあるが、「国の制度事業」であることを忘れてはならない。
また、介護保険制度の持続にあたっての大きな課題として、深刻な介護人材不足がある。
人材不足の要因は様々ではあるが、賃金を始めとした処遇の低さが大きな課題となっている。このまま適切かつ効果的な対策が取られなければ、介護職員の不足により介護サービスを利用したくても利用できない『介護難民』が多数発生することになる。
さらに、社会問題となっている介護離職を解消するには、介護保険制度のもとで実施される公的介護サービスの更なる充実が必要不可欠である。介護を必要とする人やその家族が安心して生活するために、介護サービスの質と量の確保を始めとした課題克服のための具体的対策の実施がますます求められている。
このNCCU介護産業政策では、「介護従事者の処遇の改善」と「高齢者とその家族が安心して暮らせる社会の実現」を目的の第一義とし、その目的を達成するための介護産業の健全な発展とサービスの質の向上に関わる具体的施策を掲げる。

■「NCCU介護産業政策」概要 (全文は本ページ下のPDF参照)
1.持続可能な介護保険制度の構築 ━抜本的な視点に立った3つの政策━
2.介護産業の健全な発展のために ━中期・長期に取り組む9つの政策━
3.介護人材の確保、介護現場の革新に向けて ━早急に取り組む4つの政策━

■本件に関するお問い合わせ先
日本介護クラフトユニオン(NCCU)政策部門
電話:03-5730-9381(平日9:00~17:15)

「NCCU介護産業政策 ~健全で明るい福祉社会のために~」
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