3月11日(土)、「2023NCCU全国支部役員セミナー」をリモートで開催。全国の支部役員と、NCCU組織強化・教育担当などあわせて63名が出席しました。このセミナーは、全国の支部役員が切磋琢磨し、NCCU全体の組織強化を目指すことを目的に開催しています。
■さらなる支部活動推進のために
セミナーの前半は、島卓事務局長が『さらなる支部活動を推進していくために』と題して講義を行いました。島事務局長は講義の中で、「支部の活動は組合員にとってより身近な地域での活動を行う拠点。組合員が参加して地域課題を抽出する『NCCUタウンミーティング』を通じて、地方議員と連携して政策・要請活動につなげていくことが重要」と述べました。
また、地域ごとに集まる交流イベントやステップアップ研修会について、「ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響でリモート開催を余儀なくされていたが、5月には感染症5類に移行する見込み。今年は『集合形式』の再開を想定し、多くの組合員を巻き込むことで、次世代のリーダーを発掘、育成して今後の活動につなげてもらいたい」と呼びかけました。
●支部活動推進のためにできる取り組みとは
講義を踏まえ、参加した支部役員はグループに分かれ、「組合員に組合活動への興味・関心を持ってもらうためにできる支部の取り組み、次世代育成を含めた組織の在り方」について話し合いました。
「今のリモート開催では直接会えないため、活動の活性化が難しいと感じている」
「活動の楽しさを知ってもらうのが有効と思うが、リモートでは伝えきれない」
といった、直接会えないために活動が限定的になっているとする意見が多くあがりました。
その一方で、「リモートだからこそ、限られた時間でも参加できるようになった良い面もある」といったメリットに注目する意見や、「集合開催が再開された時が、活動活性化の最大のチャンスだと思って準備している」といった声もあがりました。
■私たちの活動が、国を、自治体を動かす
セミナーの後半は、『私たちの活動と中央・地方行政との関わり』をテーマに、政策・労働条件担当の大滝雄一部長が講義。労働組合が政治活動を行うことの重要性について説明しました。さらに、新型コロナウイルスの介護従事者へのワクチン優先接種が実現した石川支部や佐賀支部の取り組みや、明石市での資格取得の助成制度成立に結びついた兵庫支部の活動など、国と自治体に働きかけたことで実現した成果を紹介しました。
●支部が主体となった地域課題の解決のために
後半の講義後も、支部役員がグループに分かれ、「支部が主体となった『NCCUタウンミーティング』の開催」と「地域課題解決への取り組みの更なる推進」をテーマに話し合いました。
『タウンミーティング』の開催状況については
「コロナの影響で開催できていない」「タウンミーティングという名称が堅苦しく、役員以外の組合員には参加のハードルが高い」「お茶会とセットにするなど、もっと気楽に参加できる開催方法が良いのでは」
など、リモート開催の難しさや、より気軽に参加できるような工夫についての意見がありました。
また、地域課題をいかに抽出するかについて
「今回のセミナーではじめて他の地域の取り組みを詳しく知った」
「自分の地域の課題を『あたりまえ』だと思っていて、地域課題にそもそも気づきにくい」
といった声があがり、そのためにも「他の地域の好事例を共有することで課題が抽出できるのでは」と、支部や総支部の垣根を超えた活動の重要性が指摘されました。
そのほか、「直接会えたほうが意見も言いやすいので、集合開催が再開したら、今回のセミナーで紹介された事例を参考に、ぜひ取り組みたい」といった前向きな意見も聞かれました。
出席者の皆さんからいただいた意見は、集約して検討を重ね、今後のNCCUの組織強化のために活用していきます。
左・島事務局長による講義、右・全国の支部役員がリモートで参加しました