5月25日に配信した「NCCUNEWS 感染防止対策第32号 ワクチン接種における課題克服に向けて」でお願いした「ワクチン接種等に関しての問題・課題」について、現場から多くの声が寄せられました。
5月31日、NCCUはUAゼンセン組織内議員の田村まみ参議院議員を訪問し、介護現場の現状と課題を共有しました。
【介護現場の声(抜粋)】
*予約の取れない方がいるので、ヘルパー、ケアマネが代行。業務負担の増加。問い合わせや手順についても電話が入る。認知症独居の方など、クーポンが届いたことも理解できない。(ケアマネジャー)
介護現場からの声に耳を傾ける田村議員
*訪問先の高齢者が早くワクチン接種しても、家に来るヘルパーさんが接種をしてないのでは、高齢者が早く接種した意味がなくなるのでヘルパーさんも早く接種して家に来てほしい、と何人もの利用者宅で言われます。(訪問介護)
*同じフロアで、若年性認知症の方(59歳)だけが、年齢が若いからという理由で接種できなくなった。もう少し柔軟な対応をしてほしい。(グループホーム)
NCCUは、介護従事者の人材不足やワクチン接種に伴う業務負担の増加という現状を踏まえ、「接種手続きを自分でできない人たちに対しては、公的支援を行うべきだ」と田村議員に訴えました。
田村議員は、現場からの声を一つ一つ確認しながら、状況をしっかり把握し、次のように述べました。
「国は自治体に対して『ワクチン接種は柔軟に』という指示を出しているが、自治体によって対応がバラバラで柔軟になっていない」「認知症や障害のある人等、接種の予約を自分で取れない、本当は早く受けなければいけない高齢者の人たちをサポートする介護従事者の接種順位を上げないと感染者と死亡者は減っていかない」
なお、田村議員は、現在開会されている参議院厚生労働委員会にて、NCCUからの情報をもとに質疑予定(6月3日)となっています。
田村まみ議員(左)と情報共有しました
NCCUNEWS感染防止対策第33号(ワクチン接種の現状と課題について田村議員と情報共有).pdf