5月31日、河原四良政策顧問は、東京・大田区で開催された「高齢者住宅フェア2012in東京」でセミナー講師を務めました。
テーマは『就業意識実態調査から見える介護スタッフの意識 ~ スタッフの定着のために~』で、NCCUが組合員を対象に行ったアンケート調査の分析結果をもとに、介護従事者の離職理由や、管理職・経営者に求められることなどについて約50分にわたり講演しました。
河原政策顧問は、離職・退職の背景には、『賃金の低さ』のほかに、『職場の人間関係』や『現場を軽視した売り上げ重視の経営による圧迫感』もあると説明。「利用者との関係よりも、まず職場の人間関係が大切。職場の人間関係の良しあしは、利用者へのサービスにもおのずと影響する。そして、それは事業所の売り上げにも影響するはずだ」などと指摘しました。
また、「スタッフの教育は大切だが、管理職の教育はもっと大切」「働き手のやりがいは大切だが、やりがいを支える明るく楽しい職場づくりはもっと大切」「サービスの質の向上は大切だが、働きやすい職場の質の向上はもっと大切」と主張しました。
高齢者住宅フェアは、高齢者住宅新聞社の主催によるもので、広大な会場内に設けられた約100社の展示ブースのほか、全50講座のセミナーも開催。河原政策顧問によるセミナーは、用意された聴講者席が足りなくなるほどの盛況ぶりで、会場では熱心にメモをとりながら耳を傾ける方々の姿が見受けられました。
介護を最前線で支えているNCCU組合員の意識や、労働組合としての取り組みや考えについて講演しました
会場は、用意された聴講者席が足りなくなるほどの盛況ぶりでした