12月2日(月)、厚生労働省による「第6回ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」が開催され、染川朗会長がWebで出席しました。
この日は、前回の『中間整理素案』の議論をもとに、修正された『中間整理案』が示されました。
「同業他職種に見劣りしない処遇の確保」が追記
前回の検討会でNCCUは、「人材確保、定着に向けた方策について『他産業に見劣りしない処遇を確保する』と記載があるが、ケアマネジャーの担い手不足は介護業界内での他職種との処遇の格差に大きな原因がある」と意見していました。
今回の『中間整理案』では、NCCUの意見が反映され、同業他職種に見劣りしない処遇を確保すると追記されました。
更新研修の継続を前提とする部分の修正
また、前回、法定研修の在り方についてNCCUは「更新研修を含めた法定研修が全く不必要だと内容そのものを否定しているわけではない」としたうえで、「更新という仕組みのもとでは短期間に時間的・経済的な負荷がかかることから、更新という仕組みを廃止して研修の在り方を見直すべきと意見してきた。可能な限り時間的・経済的負担の軽減を図るべく検討するのが適当とするのであれば、更新という仕組みを前提にするべきではない」と指摘していました。
この点について、今回の『中間整理案』では、更新研修継続の前提に関わる部分が削除され、さらに「更新研修については大幅な負担軽減を図るとともに、その在り方についても検討することが適当」といった追記がなされました。
この日の検討会で、染川会長は意見が反映されたことについて謝意を述べたうえで、「今後はこの『中間整理案』を基に介護保険部会等で議論がされるが、すべての項目を同じスピードで検討するのではなく、必然性が高いもの、比較的実現が早くできるものと分けて議論を」と要望。
さらに11月29日に厚生労働省が発表した『介護人材確保・職場環境改善等に向けた総合対策』について触れ、「令和6年度の補正予算にケアマネジャーに関する処遇改善が盛り込まれなかったことは残念であり、処遇改善は可及的速やかに具体化に繋げてもらいたい」と重ねて求めました。
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今後は、取りまとめられた『中間整理』を参考に、社会保障審議会介護保険部会での議論に移り、制度改正に向けて必要な検討を進めていくとされています。
NCCUは介護保険部会においても、引き続き組合員の声をもとに発言していきます。
なお、今回の資料は第6回ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会 資料|厚生労働省に掲載されています。