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とりくみ Labor policy / Political action

第87回介護保険部会「人材確保には処遇改善が最大の処方箋」と改めて意見

2019年12月11日掲載

12月5日(木)「第87回社会保障審議会介護保険部会」がベルサール神田(東京都千代田区)にて開催され、久保会長が委員として出席しました。※資料はこちら

【議題】
1. 「介護分野の文書に係る負担軽減に関する専門委員会」中間取りまとめ
2. 論点ごとの状況
3. その他

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今回の部会では、前回までの議論をさらに深めるため意見が取りまとめられました。久保会長は、論点ごとの状況の「持続可能な制度の構築・介護現場の革新(介護人材の確保・介護現場の革新)」について、NCCUの就業意識実態調査で寄せられた組合員の声を踏まえ、以下のように発言しました。
「NCCUが毎年行っている就業意識実態調査で、『働く上での不満』の1位は『賃金が低い』です。代表すべき自由記述としては『利用者の人生を預かっている身にも関わらず、それに見合った賃金ではないと思う』『国からの処遇改善加算があることはありがたいが、まだまだ充分ではない。将来家庭を持つことを考えると不安でしかない』などの意見が寄せられている。以前から意見していますが、介護人材確保のためには処遇改善が最も重要です。処遇改善を差し置いて様々な対策を講じても、人材確保は困難な実態が続くと思います。処遇改善は最大の処方箋であり、介護人材確保のために引き続き対策を講じていただけるよう強く要請します」。

また、生産性向上の手段としてICTや介護ロボットの活用推進がされていることについては、次のように意見しました。
「先の就業意識実態調査では、介護現場では約2割しかICT導入が進んでいないという結果でした。導入されて良かった理由として多かったのは、『同時に複数名に情報共有でき、サービスの質の向上に繋がった』『個人情報を紙で持ち歩く不安が無くなった』『自分の予定を確認しやすくなり、時間管理がしやすくなった』などでした。
介護ロボットの活用に賛成との回答は半数を超えており、理由として『腰痛や体の負担軽減』『人材不足を補える』が挙げられています。
ICTや介護ロボットの導入はまだまだ改善の余地があり、これらの推進を積極的に進めることで業務改善が図られ、生産性の向上が期待されます。推進にあたっては、国からの更なる支援をお願いします」。

2021年度の制度改正に向けた議論は大詰めを迎えており、同部会では年内に意見の最終的なとりまとめを行う予定です。

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