介護の技量や知識を客観的に示す公的な「段位」認定制度が導入されることになりました。
この段位制度は6月に政府がまとめた新成長戦略に盛り込まれていたもので、8月31日、「介護・ライフケア」「環境・エネルギー」など将来の成長が見込まれる分野を対象に、2011年度末までに体制を整える方針が正式に打ち出されました。段位の数や水準、評価方法、育成プログラムなどについては9月中に作業部会を設置して、年内を目途に基本的な方針をまとめることになっています。
ご承知のようにNCCUは、今年4月に長妻昭厚生労働大臣に手渡した12項目の提言書で「キャリアパスの推進」を求め、国に対して「個々人が培ってきた能力や資格を適切に認証・評価する公的なシステムづくりを急ぐべきである」と求めていました。
<長妻厚生労働大臣へ、12項目の提言書>
政府による段位制度導入は、介護最前線の声を集約したNCCUの提言書を少なからず反映したものであり、介護従事者が進む能力アップの段階的な道筋になると共に、職業的地位やサービスの質の向上にもつながると期待できます。
とりくみ Labor policy / Political action
政府が介護の「段位」認定制度を導入~NCCU提言書を反映
2010年9月1日掲載