この度、NCCUは厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会介護保険部会の臨時委員への就任要請を受け、河原四良会長が同部会委員に就任しました。
結成10周年を迎えたNCCUは、いよいよ介護保険制度のあり方に対して直接意見を述べることができる政府機関に参加することになりました。
5月31日、就任後初の会合が開かれ、厚労省側から法改正の基本的論点が提示された後、「介護保険制度の現状について」を議題として、委員がそれぞれの立場から意見を述べました。
河原会長は、「介護現場の声を伝えることがより良い介護保険制度の構築につながると考え、発言していこうと思う」「賃金だけに話を絞ると、NCCUでは、誰もがまじめに働けば、常勤者で年収450万円、時給で1800円を目標に活動している。介護従事者が誇りを持って働くために、介護従事者の賃金は全産業平均を下回ってはならないと考える」「介護保険制度、人材とサービスの質を一層向上させるためにも、この部会の議論では、労働者に希望のメッセージが聞こえるような、働く者に焦点を当てた切り口が必要だ」と指摘しました。
同部会は、介護保険制度に関する課題等について議論するために設置されたもので、過去2回の介護保険制度改正の際も各方面の意見をまとめるために開催されてきました。
河原会長が委員に就任した今期は、2010年5月より月1~2回程度開催し、11月をめどに制度改正に向けた意見を取りまとめる予定です。
左・社会保障審議会介護保険部会の会場、右・制度改正の論議の場に河原会長が加わりました