1月23日、NCCUの上部団体UAゼンセンの第12回中央委員会が神戸国際会館こくさいホールで開催され、加盟労働組合から中央委員528名(NCCUから専従者11名)、役員116名(NCCUから1名)が出席しました。
開会にあたり、能登半島地震によりお亡くなりになった方に哀悼の意を表し、出席者全員で黙祷を捧げました。
あいさつに立った松浦昭彦会長は、被災された方々へのお見舞いをあらためて述べ、「UAゼンセンは加盟組合の組合員の被災状況把握と連合等と連携した被災地の復旧・復興に向けた支援を検討実施していく」と表明しました。
また、社会経済の状況や展望を述べる中で、「あらゆる産業が人材不足の状況にある現在、とりわけ介護分野の人手不足には社会的手立てが必要である」として、「介護を必要とする人が増加の一途をたどる中、介護分野の人手不足は社会の持続可能性にも影響しかねない問題。加盟組合の皆さんには昨年、介護に働く仲間である日本介護クラフトユニオンの署名活動にご協力をいただいたが、介護や医療、医薬品といった社会保障分野では、サービスや商品の単価は公定価格で決められている。国民の社会保険料負担を抑制するのは必要だが、その分野で働く人たちがいなくなっては本末転倒だ。介護分野で働く仲間の課題であるとともに、すべての国民が安心して暮らせる社会の視点からも、今後もこの問題に取り組んでいかなければならない」と明言しました。
今春の労働条件闘争については、中小企業やパート等の労働者、労働組合のない企業にまでより高く、より広く賃上げを実現していくことが最大の焦点であるとして、物価上昇と実質賃金の状況、格差是正や生活向上の視点を踏まえて昨年を上回る賃上げに取り組む強い姿勢を示しました。
執行部より提案された第1号議案「2024労働条件闘争方針」は絶対多数で可決、第2号議案「ホテル・レジャー産業政策」は満場一致で可決しました。
続いて、昨年スタートした『まみに聴かせてキャンペーン』の取り組みを紹介する動画が上映され、田村まみ組織内参議院議員があいさつに立ちました。
「私たちは、『労使で解決できないことは政治活動によって解決を目指す』と政治研修会で習います。しかし自身のことを振り返ると、職場の声を国会議員に伝えられなかったこともありました。しかし今回、そのために『まみに聴かせてキャンペーン』があります。私はあらためて初心に戻り、このキャンペーンを通じて皆さんの声をしっかりと聴きながら、活動を前に進めていきます。ぜひ皆さん、職場の仲間の声を一緒に国政に届けていきませんか。私はそのために全力で準備して、大臣、行政で頑張っている皆様、そして地方議員の皆様などとも連携しながら課題解決に向けて動いてまいります。これからも共に活動させてください。よろしくお願いいたします」。
熱意あふれる田村まみ議員の言葉に、参加者は大きな拍手で応えました。
最後に、松浦会長の発声により会場一体となった力強いガンバロー三唱で閉会しました。