2月15日(土)、東京港区の「TKPガーデンシティPREMIUM田町」で第20回中央委員会を開催しました。
各総支部から組合員を代表する中央委員、役員をはじめ、報道関係者など約120名が参集。執行部より提案された議案「2020労働条件交渉方針」は満場一致で可決しました。
なお、今中央委員会は万全の感染症対策のもとに開催されました。
【出席者】
中央委員 54名(招集61名)、役員25名(招集26名)など
【議長団】
増田 浩典(東海総支部)、中村 陽子(九州・沖縄総支部)
久保会長は冒頭のあいさつで、昨年10月の定期大会からこれまでの活動を振り返り、次のように述べました。
「介護従事者が現在の職場で長く働き続けられるようになるためには、賃金をはじめとする労働条件の向上が不可欠。2018年度の全産業平均賃金が306,200円に対し、NCCUにおける平均賃金は244,206円で、その差は約62,000円となっている。昨年、消費税の引き上げに伴う『特定処遇改善加算』などの対応が図られたが、依然として格差がある。介護業界が直面している最大の問題は『人材不足』。これまで介護保険部会において『介護人材を確保するための最大の処方箋は処遇改善である』と再三意見を述べてきた。介護の仕事をいつまでも続けられる賃金水準となるよう、また人材不足を解消するという観点からも全産業平均に近づけなければならない。NCCU全体の統一要求である格差是正にむけて、NCCU一丸となって推し進めよう」
また2020年1月24日にNCCUが結成20周年を迎えたことについて次のように述べました。
「結成20周年を迎えることができたのも、組合員約8万4000名の団結と、結成からこれまで支えていただいた諸先輩や関係者の方々の力添えがあればこそ。改めて敬意を表し、厚く感謝申し上げる。あらためて2020年が結成20周年のメモリアルイヤーとなることを祈念するとともに、大きな節目の年を迎えられたことを組合員の皆さんと喜びあいたい」
(「会長あいさつ全文」は、本ページ下のPDFでご覧になれます)
今中央委員会は、最後に久保会長によるガンバロー三唱で閉会しました。
なお、今中央委員会で決議された「2020労働条件交渉方針」は以下の通りです。NCCUの各分会は、この方針に沿って各法人との交渉に臨みます。
【2020労働条件交渉方針】
1.賃金改善交渉
(1)水準要求
・月給制組合員:平均10,000円(格差是正分)以上
・時給制組合員:平均60円(格差是正分)以上
・年俸制組合員:平均160,000円(格差是正分×16カ月※)以上 ※年間一時金4カ月と考える
・介護事業に関連しない組合員:UAゼンセン総合サービス部門の要求方針に準じる
(2)制度要求
・定期昇給制度の導入
・扶養手当(家族手当)の導入
(3)介護職員処遇改善加算および介護職員等特定処遇改善加算に関する統一要求
・介護職員処遇改善計画書および介護職員等特定処遇改善加算計画書の策定に伴う要求
・介護職員処遇改善計画書および介護職員等特定処遇改善加算計画書の周知に関わる要求
2.期末一時金交渉
(1)月給制組合員:年間4.0ヵ月(夏期・冬期別要求はそれぞれ2.0ヵ月)以上
(2)時給制組合員:原則、期別要求で2.0ヵ月以上
3.分会独自要求
各分会は、上記の統一要求とは別に、分会独自の課題を要求する。