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事業者向け「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」が作成されました

2019年04月23日掲載

平成30年度厚生労働省老人保健健康増進等事業において進められていた介護事業者向けの「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」が、有識者による検討員会での議論を踏まえ、ついに完成しました。

2018年8月9日、NCCUは加藤勝信厚生労働大臣(当時)あてに、「ご利用者・ご家族からのハラスメント防止に関する要請書」を提出しました。その際、鈴木俊彦事務次官より、「皆さんの声を受けて、遅ればせながら老健事業の中で調査研究を立ち上げ、実態把握をしていく」との回答がありました。そして、同年12月14日、厚生労働省は平成30年度老人保健健康増進等事業「介護現場におけるハラスメントに関する調査研究」を立ち上げ、その検討委員会委員としてNCCUから村上久美子副事務局長が就任しました。

委員会は、2019年3月までに合計3回開催され、その間に全国の事業所への実態調査や事業所訪問によるヒアリングが行われました。実態調査は、全国の10,000施設・事業所へ調査票を郵送、WEBで回答するという方法が取られました。ヒアリング調査は、有識者(団体)から推薦された施設・事業所で行われ、ハラスメントの実態や発生した場合の対応法、防止の取り組みなどをヒアリングしました。
調査結果を踏まえ、3月下旬、調査報告書とともについに「介護現場におけるハラスメント対策マニュアル」が完成しました。
このマニュアルは、介護現場におけるハラスメントの実態や事業者として取り組むべき対策などを示すことにより、介護従事者の安全を確保し、安心・安定して働くことのできる労働環境を築くための一助となること、ひいては人材確保・定着につながることを目的としています。 マニュアルの中には、事業者自身として取り組むべきこと、職員に対して取り組むべきこと、関係者との連携に向けて取り組むべきこと、が実践事例とともに記載されており、事業者や管理者が具体的な取り組みを行うための参考にできるようになっています。

また、4月10日には、厚生労働省老健局振興課より各都道府県、指定都市、中核市の介護保険担当者に向けて「事務連絡」が発信されており、マニュアルについて管内の介護事業者、市町村、関係団体等に対して周知するよう呼び掛けています。
なお、このマニュアルは厚生労働省のホームページに掲載されています。
以下のリンクからダウンロードしてお手元に置いてご活用ください。

介護現場におけるハラスメント対策

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