~長時間労働の撲滅 ディーセント・ワークの実現 いまこそ底上げ、底支え、格差是正の実現を!~
4月下旬から5月1日にかけて、連合主催の「第88回メーデー」が全国各地で開催されました。NCCUの各総支部もそれぞれの地域で開催された式典等に参加しました。
東京・代々木公園では4月29日に「メーデー中央大会」が開催され、連合傘下の組合員およそ4万人が参集し、NCCUからも南関東総支部の組合員など63人が参加しました。
連合の神津里季生会長は、主催者代表の挨拶で「長時間労働の是正に向けて、時間外労働の上限規制が法制化される見通しとなった。みんなが仕事と生活を両立できる社会を実現していくためには、あるべき働き方を労使が追求し、社会全体で労働時間を最適化していかなければならない」と述べました。さらに「いまは労働時間にかかわる新たな常識を広げていくチャンス。それぞれの立場から積極的に行動し、発信し、運動の輪を広げていこう」と呼びかけました。
来賓には塩崎厚生労働大臣、小池東京都知事、民進党の蓮舫代表が出席しました。
塩崎大臣は、「まさに今、政労使で働き方改革を断行中である。労働基準法70年の中でも、これまでにない大きな制度改革の道筋がついた、ということの歴史的意義はたいへん大きい。働き方改革に取り組む新しい動きが多くの労使の間で広がることを期待したい」と述べました。
小池都知事は「長く働けば利益が上がる、という時代は終わった。深夜まで働き続けることが美徳である時代は終わった。働き方改革を進めていきましょう」と挨拶しました。
蓮舫代表は「長時間労働で心身の健康を著しく損ない、ワークライフバランスを実現できない方も多くいる。この苦しみを取り除き、安心して働くことができる環境をつくることは、政治の責務である。長時間労働の苦しみが本当に解消される法整備に向けて努力したい」と述べました。
大会は『長時間労働を是正する取り組みの強化に向けた特別決議』と、「働くことを軸とする安心社会」をめざす『メーデー宣言』を満場の拍手で採択。会場全体でのガンバロー三唱で閉会しました。
左から・神津連合会長、塩崎厚生労働大臣、小池東京都知事、民進党蓮舫代表
(上段)左・全道メーデー、中央・山形メーデー(30名参加)、右・栃木メーデー宇河地区大会(11名参加)
(中段)左・埼玉中央メーデー(28名参加)、右・メーデー中央大会(63名参加)
(下段)左・静岡メーデー(9名参加)、中央・愛知メーデー(9名参加)、右・三重メーデー(5名参加)
(上段)左・京都中央メーデー(14名参加)、中央・大阪地方メーデー(16名参加)、右・兵庫県メーデー神戸中央大会(5名参加)
(下段)左・広島県中央メーデー(32名参加)、中央・福岡メーデー(28名参加)、右・岐阜メーデー(1名参加)