5月31日、衆議院第2議員会館にて「介護離職のない社会をめざす会 第1回政策討論会」が開催され、幹事団体としてNCCUから長谷川副事務局長が出席しました。
今回の政策討論会は、勉強会（テーマ：「介護離職のない社会をつくるために」樋口 恵子 氏）と、政策討論会（論点：1.介護休業制度の拡充・拡大 2.介護職の待遇改善・報酬引き上げ）の2部構成で進行される予定でしたが、国会の影響により、急遽、各政党からの政策説明に対する樋口恵子氏と登壇者との討論会となりました。
参加した各政党の登壇者は5名で、
・高橋 ちづ子 氏（日本共産党 衆議院厚生労働委員会委員）
・初鹿 明博 氏（民進党 衆議院厚生労働委員会理事）
・古屋 範子 氏（公明党 党副代表、衆議院厚生労働委員会理事）
・福島 みずほ 氏（社会民主党 副党首、参議院厚生労働委員会委員）
・荒井 広幸 氏（新党改革 代表）
の順で政策説明が行われました。
このなかで民進党の初鹿明博氏は、「介護離職ゼロの原因ははっきりしている。ヘルパーさんの収入、所得が低いということが明らかである。これは政府の人間も認めている。それなのに、野党が出した処遇改善（１万円引き上げる）の法案を与党は否決した。これはいったいどういう事なのか。もう一度きちんと説明していただきたい。介護保険ができた時の最初に理念に立ち返り、家族の介護の負担を出来る限り軽減して、社会できちんと支えていく。民進党としては介護をしっかり充実させて、それが経済成長の一翼を担うものになるように支えていきたい」と訴えました。
「介護離職のない社会をめざす会」としては、今回不参加の政党もあったことから、改めて公各政党に公開質問状を送り、参議院選挙前に公表することを決定しました。次回の会合は7月20日に開催の予定です。
左：発言をする 民進党 初鹿明博 衆議院厚生労働委員会理事
右：介護離職のない社会をめざす会 政策討論会会場