1月28日、NCCUの上部団体UAゼンセンの第4回中央委員会がメルパルク東京(東京・港区)で開催され、加盟労働組合から中央委員440名(NCCUから7名)、役員102名(NCCUから1名)、傍聴者、報道関係者などが参加しました
開会にあたり逢見直人UAゼンセン会長は、昨年10月に就任した連合事務局長としての所感も含め、あいさつを述べました。
「昨年は戦後70年の節目だったが、今年は戦後復興から70年を迎え、労働組合としても節目となる。UAゼンセンの前身組織である全国繊維産業労働組合同盟、のちのゼンセン同盟が結成されて、今年は70年。また、旧労働組合法の施行、労働関係調整法の公布から70年。つまり戦後の労使関係の枠組みが構築されて70年になる。そして、日本国憲法も公布から70年。国の形は時代と共に見直す必要もあると思うが、70年前に私たちの先人が何を求めてこうした枠組みを作ったのか、歴史から学び、そこから未来を構築する作業を私たちは継続する必要がある」。
続いて、島田尚信会長代行がこの日の議題に関わる課題を中心にあいさつをしました。
「UAゼンセンは多様な業種産業をカバーしており、中小組合が7割を占め、女性組合員が6割、短時間労働など多様な働き方をする組合員が5割を超える組織。『組合員の雇用の安定』『労働環境を含む労働条件の維持向上』『公正な社会の実現』という目的は同じでも、それを実現する過程では、組織特性による違いが出てくると思う。運動を進めるために、互いの違いを認め合いつつ、労働組合役員と組合員が同じ意識で行動できる強い組織を目指していきたい。
かわいたかのり再選に向けた闘いはあと5カ月しかない。今回の選挙は、柳沢みつよし参議院議員が勇退された後、かわいたかのりが引き継ぐ形で出馬するが、それぞれが今回の闘いが持つ意義を自覚し、100%の達成を目指そう。すべては組合員のために、共に頑張ろう」。
左・逢見会長「労働組合にとって節目の年。歴史から学び、未来を構築する作業を継続しよう」
右・島田会長代行「多様な違いを認め合いつつ、強い組織を目指していきたい」
今委員会では、「2016労働条件闘争方針」「2025中期ビジョンの策定」など、全6議案が可決されました。
第6号議案「第24回参議院議員選挙必勝決議」が満場の拍手で可決されると、UAゼンセン組織内議員の柳沢みつよし参議院議員が登壇し、参院選に向けた激励のあいさつを述べました。
「私は、2004年の当選以来、任期は2期12年と誓って、全力疾走してきた。その間の温かい励まし、力強いご支援、本当にありがとうございました。そのお力を、この3年間、一から頑張ってきた かわいたかのりさんに向けていただきたい。政治は特定の方向に向きやすいパワーゲーム。みんなで参加して、こちらに引っ張らなければ、黙っていたら、何もしてくれない。今回のかわいさんの闘いは、あらゆる業種産業で働く皆さんが、いよいよ怒ったぞと世間に示す闘いになる。大勝利の当選が当たり前だという思いで臨んでいただきたい」。
柳沢議員の激励を受け登壇した かわいたかのり組織内候補は、冒頭、「必勝の力強い決議をいただき、ありがとうございました」と述べ、第24回参議院議員選挙に向けた決意を次のように語りました。
「この2年数カ月、UAゼンセン政治顧問として全国47都道府県の地域を自分の足で巡る活動を続け、皆さまから頂戴した意見、思い、声なき声を、どうやって政治の場に届けなければいけないのか、ということに向き合うことができた。そのことにお礼申し上げたい。
皆さまからの声の中には、政党に対する不信感もあった。今、あらためて確認したいと思う。私たちUAゼンセンは、労働組合員のために組合活動をやっている。すべては組合員のための活動であり、けして特定の政党を応援するために始めた活動ではない。参院選の比例代表選挙には個人名投票がある。ゆえに、UAゼンセンのために、組合員のために、個人名で闘おうということ。私は、柳沢議員が12年間かけて進めてこられた政策はもちろん、その思いも含めて引き継がせていただく。誰のためでもなく、組合員のために、全力で最後の最後まで闘い抜くことをこの場で誓い、また、最後の最後までの力強いご支援をお願い申し上げ、決意の挨拶とさせていただきたい。共に頑張りましょう」
かわいたかのりさんの決意表明に対して会場は満場の拍手で応え、最後に、逢見会長の発声によるガンバロー三唱で閉会しました。
左・柳沢議員「次の選挙は大勝利当選が当たり前という思いで、UAゼンセン157万人全員が投票へ」
右・かわいたかのり組織内候補「誰のためでもなく、組合員のために、全力で最後の最後まで闘い抜く。力強いご支援を」