9月17日、第32回社会保障審議会介護保険部会が開催され、委員を務める河原四良会長が出席しました。
保険者の果たすべき役割をテーマとしたこの日の会合で、河原会長は、各市区町村が3年ごとに策定している介護保険事業計画について、次のように発言しました。
「いくつかの自治体の介護保険事業計画を見たが、利用者本人や家族が介護保険制度を利用するにあたって守るべきルールやモラルを周知する“啓発活動計画”のような項目は見あたらなかった。自治体の啓発活動として事業計画の一項目に入れていただきたいと思う」
また、利用者や家族からのセクハラや暴言・暴力、身勝手な当日の予定変更、できないサービスの要求などに困惑している介護職の実態を訴え、「働く者への“質の向上”を言われ続けるのは理解するが、利用者や家族についても同じ議論があって良いのではないか。サービスを利用するにあたっての“制度の正しい理解とマナー向上”の議論を求めたい」と発言。介護現場最前線が抱えている課題の再認識と、解消策を反映した次期介護保険事業計画の策定を求めました。
河原会長は、働く者を守る立場から保険者の果たすべき役割について意見しました