4月29日、第81回メーデー中央大会が東京・渋谷の代々木公園で開催されました。「社会の底割れに歯止めをかける!」をテーマに、連合傘下の組合員約3万3000人が集合。NCCUからも約100人が参加し、「わかりやすい介護保険に転換せよ」「介護従事者の育成・確保・定着・向上」などと書いたボードを掲げました。
連合の古賀伸明会長は「社会不安を払拭しなければ活力ある日本社会は取り戻せない」と挨拶し、正規・非正規に関わらずすべての労働者が共に闘う方針をアピールしました。
鳩山由紀夫首相は「成長戦略を新たに作りかえることで、新たな雇用を創出することができると確信している」と述べたほか、長妻昭厚労相は、命を守る政策分野に医療介護があるとして「景気成長と社会保障は車の両輪。共存共栄に関係にある」と述べました。
最後に、雇用を確保・創出する政策制度の実現などを求めるメーデー宣言を採択し、ガンバロウ三唱をして閉会しました。
この日NCCUは、NHKテレビとラジオの文化放送から取材を受けました。
お昼のNHKニュースでは、ニチイケア分会の田中あやさんが「契約社員には常に不安が伴っていて、賃金を上げてくださいとは言いづらい状況にある」と話す様子が放映され、文化放送の夕方のニュースでは、陶山浩三事務局長の「介護保険制度のもとで働く人がいなくなってしまっては何もならない。介護・医療・年金は重要な社会保障なので、その基盤をしっかり作ってほしい」とのコメントが放送されました。
左・NHKの取材を受けるニチイケア分会の田中さん、右・文化放送の取材を受ける陶山事務局長
大会では介護従事者の待遇向上などをアピールしました