4月12日、『民主党・介護を考える議員連盟』は、NCCUなど介護労働に関わる3団体を招き、介護保険制度の課題と改善点についてのヒアリングを行いました。
まず河原四良会長があいさつに立ち、「組合員への意識調査やフォーラムなどを行い、組合員の声をNCCUの提言にまとめた。介護報酬改定を前に、介護現場の声にぜひ耳を傾けていただきたい」と述べました。続いて村上久美子政策部長が、長妻厚労相へ4月1日に提出した「良質のサービスを提供するために ─ 介護最前線からの提言書 ─」を紹介。介護従事者が希望と誇りを持って働ける賃金水準として、常勤者で年収450万円以上、非常勤者は時給1800円以上とすることなど、NCCU組合員の声を集約した12項目の提言の内容について詳しく説明しました。
その後、連合、自治労の代表からも発言があり、ともに、介護従事者が誇りを持って働ける処遇にすることが不可欠との意見が示されました。
出席した民主党議員からは、外国人介護士の受け入れやキャリアパスについての意見を求められ、NCCUは「すでに働いている介護職の労働条件を引き上げてからでないと、処遇が今以上に悪化する懸念がある(陶山浩三事務局長)」「キャリアパスは能力アップの道筋。能力にふさわしい賃金を事業者が出せるよう、介護報酬改定も含め、国の応援体制を望む(河原会長)」などと答えました。
また、河原会長は最後に、「組合員は誇りを持って働いている。日本の社会保障制度を支えて働く人たちをどのように遇したいのか、この国のカタチをどのようにしていくのか、明確な方向を示していただくことを望んでいる」と述べました。
『民主党・介護を考える議員連盟』は、国会議員有志により3月に発足したもので、よりよい介護制度の確立に向け、参院選のマニフェストに盛り込む内容についての議論も含めた政策研鑽を進めていく予定とのことです。
村上政策部長が、約15分にわたってNCCUの提言内容を説明しました